かわいい1年生
低学年図書室のお話です。
絵本を、タイトルの五十音順で並べるようにしてあるのですが、低学年の皆さんはなかなか「もとあった場所に返す」ことができません。
われわれ図書ボラは、そういう絵本たちをもとの場所に返すお仕事もしています。
さて、先週の金曜日。
いつものように、迷子の絵本を抜き出していると、休み時間になった1年生の女の子がやってきて
「何してるの?」
「この絵本、『ち』で始まるのに、『あ』のところに並んでるでしょ、だからもとのところに返してるんだよ」
と教えると、棚を見て
「あ!これ、『く』だよ!『く』のとこにもどさなきゃ!」
などといって、次々に迷子の絵本を見つけては、所定の位置に戻してくれました。
「なになに、なにしてるの」
と小さいお友達がわらわら寄ってきて、よってたかって絵本戻し作業がはじまりました。
新しく来た子に、最初の子がやりかたを教えてあげて、みんなで楽しそうにわいわい、絵本を移動させていきます。
その姿を見ながら、なんだか、これこそ図書ボラの役目かな・・・という気がしてきました。
子どもはお手伝いがだいすきです。
楽しんでお手伝いできて喜ばれて「ありがとう」と言われて嬉しくなって・・・その体験が、次につながるのかな。
もしかしたら、次回の図書ボラでは、絵本の片付けしなくていいようになってるかな・・・なんて楽観はしませんけど、少なくとも、お手伝いしてくれたあの子たちは、もとの場所に返してくれるでしょう。
じんわりと、嬉しい気持ちにつつまれた図書ボラのひとときでした。