5年2組
2月14日
『きのうをみつけたい
すすめ!きゅうじょたい』
竹下文子 文 鈴木まもる 絵
金の星社
6人組の救助隊。6種類の救助車に操って困っている人を次々に助けます。今日も沢山仕事をしました、やれやれ、こんどは、がけくずれで道が通れなくなっています。一生懸命に土砂をどけるとあしを怪我して迷子になっているかめの子供を見つけ、クレ-ンで吊り上げトラックにのせました。川の岸にはおかあさんかめが迎えに来ていました。ところが橋がなくて川の向こう側にかえれません。救助隊の6人はまるたを並べてしっかりつないでイカダを作りました。お母さんかめが、かめの子供や救助隊のみんなをイカダのせ、川を引っ張って向こう岸まで渡ってくれました。
救助隊が助けてあげた人に、逆に助けられたりしながら、救助活動は続いていきます。もし、大きな災害が発生した場合にどういうことが自分たちにできるかということまで想像を広げてもらえればと思いました。
『しあわせなときの地図』
文 フランヌニョ
絵 ズザンナセレイ
訳 宇野和美 ほるぶ出版
昔のヨーロッパの戦争で敵が攻めてくるため、明日の朝、町を離れることになった女の子ソエ(ZOE)。町の地図の自分の好きな場所に順番にしるしをつけていき、順にむすんだら不思議にもZOEという線がつながりました。街からの不思議なさよならの贈り物か。ソエはその地図をたたみかばんに大切にしまいました。戦争がおわって、いつかもどってくる、その日のために。
残念ながら、世界各地で戦争が起きており、ソエのように住んでいるところを離れなければならない人も実際にいます。日本は長いこと平和が、続いているけれど、そんな事になったら本当に嫌だね。とみんなに言ったらうなづいていました。
1月17日
『リサのいもうと』
アン・グットマン作
ゲオルグ・ハレンスレーベン絵
石津ちひろ訳
河出書房新社
リサの家ではもうすぐ赤ちゃんが産まれます。お母さんが以前のように自分をかまってくれないので、ふてくされるリサでしたが、ひとりで赤ちゃんをじっと見たり、抱っこするとすっかり気持ちが変わり、『学校に連れていけば世界で一番かわいい妹をみんなに見せられる』と思ったりします。
聞いてくれた生徒たちにもきょうだいに関わる思い出があるかな?
リサがいじわるで思いついた赤ちゃんの名前がユニークだったので、思わず笑っている子もいました。
『きょうはなんのひ?』
瀬田貞二作 林明子絵
福音館書店
「今日は何の日?知らないの?」まみこが書いた手紙には、次の手紙の置き場所が示してあり、母親は家の至る所を探します。
最終的にはポストにまみこからのプレゼントを発見。
両親は両親で、まみこにあるプレゼントを用意してありました。
そして今日は結局なんの日だったのかと言うと......?
私が小学生の時にこの本を読んでキレイなオチにとても感激したので、子供たちにも聴いてもらいました。
文字数が多く、時間を気にしていたのでみんなのリアクションをしっかり確認できなかったのが心残りです。
12月13日
『恐竜の頭の中をのぞいたら』
大島 英太郎 作 福音館書店
恐竜の頭骨には目の穴、鼻の穴、耳の穴、あごにも小さな穴がたくさんあります。ひとつひとつを丁寧に解説しながら、生きていた頃の恐竜の様子に想像を膨らませることができます。また現在では最新技術を駆使してもっとたくさんのことが解明されるようになっているようです。それぞれの恐竜が持つ特徴の詳細を紹介しながら見る、かぐ、聞く、といった恐竜のさまざまな感覚も想像しながら、太古の世界に誘ってくれるようです。頭の骨の研究から、そのくらしぶりをいきいきと思い浮かべることができるという紹介でした。
読み終わってから『恐竜に詳しいお友達はいますか?』と投げかけると一斉に2人の男子が指差されました!w
休み時間に会話が広がってくれるといいな...と思いました。
11月8日
『ペレのあたらしいふく』
ベスコフ 福音館書店
『おじいちゃんのごくらくごくらく』
西本鶏介 長谷川義文
すずき出版
『はいチーズ』
長谷川義文 絵本館
静かに、熱心に聞いてくれました。
9月20日
『アイヌ民話 27の昔話』
北原モコットゥナシ 編著
北海道出版社
①銀の滴降るまわりに 金の滴降るまわりに
感謝のいのりで神と人をつなぐ話。大切なのは、貧しくても裕福でも感謝をする心を持ち続ける事。
②山菜の四姉妹
心がけがよい者には、神が味方してくれる。食料は程よく採って、無駄にしない。他の人が必要としているかもしれない。必要以上を欲しがって、無駄にしてしまわない事。
神話な上に、アイヌ地方の物語なので、本の説明書きを読まないと分かりにくい。ですが、内容的には、誰にでも戒めになるお話でした。
6月21日
『とりあえずごめんなさい』
6月7日
『のあのはこぶね』
かすや昌宏絵 佐久間彪 文
至光社 こどものせかい
2分
『二番目の悪者』
林木林 作 症野ナホコ 絵
13分
『のあのはこぶね』、ちょっと小さい子向けバージョンのだったかもしれませんが、もう一冊の本とのかねあいから。絵がすごくきれいです。
『二番目の悪者』は考えない、行動しない、という罪と、帯の部分からもささるものがあります。自分の目で見て、自分の頭で考えないと破滅に向か う。自分の人生だけでなく、国ごと終わる...。考えない、行動しない、無思考...それでいいのか??と突きつけるような絵本です。真実でないことが、誰かの一言で真実のようになってしまう。何かを伝えるとき、何かを受け取るとき、その真偽をちゃんと自分で確かめる。この努力を怠ることで、嘘が真 実になり、真実が嘘になることがある。。嘘や噂に踊らされてしまう現代人への警鐘的絵本。生きていくうえで大切にすべきことをわかりやすく素晴らしく表現している絵本です。子供から大人まで多くの人に読んでもらいたいメッセージせいのある絵本です。読み終えたあと、担任の先生もこどもたちに問いかけるような話をもっていっていました。早生まれ4年生になった我が子ともいろいろ気持ちや考えを共有しながら読んでいる一冊です。5年生も良くみいって、よく聞いてくれていました。
5月17日
①おおきくなったらきみはなんになる?
藤本ともひこ
講談社
上級生になった5年生の皆は将来何になりたいのかと問いかけて読んでみました。
②小学生のぼくは鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。
原田剛(たけし)
ワイヤーオレンジ
なぜお母さんは鬼になったのか、ぼくはナスビを売らされたのか?
題名からは想像のつかない展開のお話です。朝の読み聞かせにしては重い内容ですが、親が本当に子どもに教えるべきものはなんなのかを考えさせられる本です。
4月19日
『日本民話選
びんぼうがみ』
木下順二 作
岩波少年文庫
同じ民話でも、作者によって随分違いましたが、これは5、6年向きだったので読んでみました。