6年1組
『チャーリー・ブラウン なぜなんだい? ともだちがおもい病気になったとき』
作 チャールズ・M・シュルツ
訳 細谷亮太 岩崎書店
スヌーピーでお馴染みの登場人物・ライナスが主人公。同じクラスの親友ジャニスが白血病にかかってしまい......という物語で、私自身学生時代にこの本を読み、ジャニスが元気になるのか、周りの心無い言葉にハラハラしながら読んだ心境が心に残っていました。今、改めて読むと、周りの心無い言葉に、白血病をよく理解している立場のライナスが毅然とした態度で反論する場面は、頼もしくもあり、言葉が強すぎるような気持ちもあり、考えさせられます。
ジャニスは闘病する当事者として書かれながら、この物語の中では『守られる存在』になっていて、彼女の気持ちまではあまりはっきり書かれていません。
また、心無い言葉を発言するキャラクターは、彼女とあまり親しくない立場だったり、逆に身近な姉妹で、彼女との心の距離感もあり、ジャニスの立場を代弁するライナスの行動が一概に正しいとは言いきれないな......と思いながら読みました。(本文が長いため所々端折っています)今の6年生たちには上記の自分の気持ちまでは伝えませんでしたが、どのように伝わったかな?私の子供時代のように、ライナスが真面目な優等生で、周りは意地悪な印象になったかもしれませんが、またふとこの物語を思い出して、多面的に考えてくれたら嬉しいです。
『あなたにあいたい』
作 宮野聡子 教育画劇
森の休憩所に書かれた『あいたい』の一言から、色々なキャラクターが今会いたい周囲を語りますが、会いに行くには多少遠い場所のよう。そんな話の中に混ざったわたりどりは、もっともっともっと遠い場所にいる仲間たちの元を目指すと言います。『ぜったいに あいたいんです』その言葉に森のキャラクターもエールを送ります。コロナ禍に出版された背景を考えると、当時の情勢を感じて、子供たちにどんなふうに前向きに伝えようか筆者の方が工夫されていたのかな、と思いました。わたりどりはその後どうなったか...文字に書いてなくても巻末の見開きの絵を見ると、とても嬉しく、あたたかな気持ちになれます。最上級生に読んだのはこれがはじめてで選択に悩みました。これから物語を読む際にハードカバーや文庫本、もっというと読まなくなる子もいるかもしれないと思い、だからこそ絵本を読むこの機会を大事にできたらと感じてこの2冊にしました。
1月19日
11月17日
『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』
6月30日
『こねこのおはなしではないおはなし』
ランドール・ドーセーヴ 学研
『天人女房』
稲田和子 童話館
『こねこ』は先がよめなくて、どんどんひきこまれていき、最後はほっこりするおはなしです。
『天人女房』は七夕伝説で、季節にちなんで選びました。
4月21日
『レイチェル・カーソン物語 なぜ鳥はなかなくなったの?」
ステファニー・ロス・シソン 西村書店
『いろいろいっぱい ちきゅうのさまざまないきもの』
ニコラ・デイビス ゴブリン書房
『うそ』
中川ひろたか 金の星社
(いろいろと問題提起の絵本の読み聞かせをさせていただきました。よく聞いてみてくれていました)